持続化給付金、個人事業者の4%に申告漏れの可能性 検査院指摘
(リンク切れたらごめんなさい)
お世話になっております。
コロナ禍に事業者へ配られた持続化給付金を、収入として計上していない事業者がいるのではないか、という記事が出ておりました。受給時にも不正が問題となった制度ですね。
持続化給付金はかなり特殊な公金支出でした。インターネットを使い、自己申告で、事業に困っている事業主向けに、非常に簡易な確認のみで大金を配りました。経済産業省管轄の一般的な補助金と比べると、工数は1000分の1くらいで済みました。
だからこそ早急に事業者の生活を守ることができ、普段公金を意識していない層にも、その手を伸ばすことができました。しかし一方で、あまりにも簡易的なつくりとしたことで権威的圧力が弱まり過ぎ、不正受給や申告漏れを引き起こしてしまったと考えています。もし確定申告で申告が漏れていると思われた方は、今からでも修正申告をなさった方が良いです。
さて、給付金のもう一つの罪として、補助金や助成金への影響が挙げられます。給付金のハードルが低かった為、国からの公金を取得する熱が高まっていることは、とても良いことです。雇用調整助成金も簡便化措置が置かれ賑わいましたね。
ただ、一般的な補助金、助成金の審査は昔から厳しく、申請は複雑なままです。持続化給付金と同じようなノリで申請すると、ほぼほぼ突っ返されます。そうなると、事業者の高まっていた熱も冷めてしまうもの。
そもそも補助金や助成金はぶっちゃけ、「本来自由な経済活動を、一部、国の政策に合わせてほしい。そうすればお金を渡します」というものです。このあたりも、一般的な事業者の方には全く伝わっていないように感じます。国もストレートには言いづらいのか・・・
結果、大型の補助金は、既に売上が数億円規模に成長している企業ばかりが採択されているような・・・
申告漏れの件もそうですが、省庁の縦割りを解消できれば、もっと大胆な中小企業支援策が実現できると思います。その為にも各士業は、事業主の方と国のコミュニケーションを後押ししていく必要がありますね。
私ですか? 一応・・・、あ! ちゃんと、厚生労働省の意向を皆様にお伝えしてまいります!
Comments