受験者数にビビる
今データを調べると、2019年香川会場での社会保険労務士試験受験者数は756人。多い会場だと2000人を超えているので、絶対数的にはそこまで多くないのですが、休日の高校を間借りして行われる為、進入禁止エリアも細かく決められており、とにかく人が多く感じます。
この時はまだ新型コロナウイルスの流行前だった為、人同士の接触も配慮なし。
一回り以上年上の諸先輩方に揉まれながら教室を確認し、方向音痴を炸裂させながら、無駄に階段を上ったりして、自分の机を発見。開場して10分くらいのはずですが、既に半分くらいは席が埋まっています。確か、試験開始までは1時間くらいあったかな。
席に着いたら午前の試験に備え勉強をします。選択式という、過去の受験生の怨霊を大量に貯めこんだ、この世の不条理の源のような試験が相手です。端的に述べると、足切りが大量発生するように、1科目につき5問しか出題せず、3点以上取れなければ「はい、さよなら!」という、メンヘラ化必須の仕様となっております。すごく簡単で5問全問正解余裕、という科目や年もあれば、明らかに2問はわかるけど後は運ゲー、というものもあります。
こういうことを書くと、他資格の合格者の人たちは「それも実力」と仰るのではないかと思われますが、社労士試験には「一般常識」という、それはそれは罪深く悪評高い科目があるのです。
過去問
おっとこんなところに、過去問が。
1 技能検定とは、働く上で身に付ける、又は必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度であり、試験に合格するとAと名乗ることができる。平成29年度より、日本でのものづくり分野に従事する若者の確保・育成を目的として、B歳未満の者が技能検定を受ける際の受検料を一部減額するようになった。
A:技術士 , 技能士 , 技能検定士 , 熟練工
B:25 , 30 , 35 , 40
受験生以外には「は?」となる文章ですが、受験生も「は?」となっています。
恐らく今のテキストは「技能士」の件を丁寧に書いてくれていると思いますが、それは「過去問で出題されたから」です。多くの受験生は技能士と初対面で、「技能検定、で受かったらなれるもの・・・技能士って安直すぎるか??」という何とも非生産的な問答を心中で繰り返すことになります。
ボディブロー
そうした理不尽さがあるということは問題集から知っていた自分は、とにかく問題集に載っているものだけでも完璧にしておこう、と残り少ない時間で勉強をしようとするのですが・・・
やはり気になる、あの怪しげな男から渡された予想問題集
さっきはちらっと見ただけだから、わけのわからないように見えたけど、実はじっくり見ればそうでもないんじゃね? と再チラ見。
ヤッパワケワカンナイヨ!
もはや何が書かれていたのか覚えてはいないのですが、とにかく確かなことは、そこに書かれていた問題は一問も的中しなかったこと笑
テキストや問題集だけはやりこんできた自分にとって、それらは「復習」。試験当日はこの復習を最優先にするべきです。拾ったばかりの剣なんて、信用できないんです。
しかし、当時の私は「自分の無知」をカバーするつもりで、その怪しげな予想問題集を15分くらいかけて読んでしまったのです。読んだ感想は「やっぱ、よくわかんねーな」
試験直前に自分の知識へ不安を覚えると厄介です。じわじわとボディブローのように効いてきます。そして、その付け焼刃で読んでしまった予想問題が「掠る」ような問題が出題された時が、一番質の悪い結果に繋がります。短い時間で答えだけを暗記したとしたら、キーワードだけでその答えを選ぶ可能性が出てきます。じっくり考えれば正解できたものが、そうして不正解となるケースもあります。
幼い頃から親や先生に言われていた「知らない人からものを貰ってはダメ」という教えを守れなかった私の負けです・・・
少し精神的なダメージを負いながら、結局慣れ親しんだテキストと問題集に厚顔で戻ってきたことだけは褒めてあげましょう。試験開始まで残り30分ちょっと。さあ、最後の追い込み。とにかく、問題集に載っている選択式だけは完璧にしなければ・・・・
んー?
まだ20分以上あるのに、試験官入ってきたのですが・・・
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