お世話になっております。
他人同士が集まり、集団として経済活動をしていくのが会社・事業体です。
他人なので完全に理解し合うことは当然不可能ですが、何とか良い組織を作り上げたいと考えている経営者の方は多いと思います。
しかし、「どこから手を付けて良いのかわからない」「わけのわからない外国人研究者の名前が出てきて、わけのわからない理論は覚えたけど、実践ができていない」というのが実態だと思います。そこで、5分以内で読める&実務で使える内容として、組織運営の基礎をご紹介できればと思います。
色々な理論をご紹介していくと思いますが、ご興味を持たれたなら原著や専門書の購入をお勧めします。こうした知識は、実務で使えることが中小企業者にとって最優先事項であると私は考えておりますので、アレンジを加えてお伝えしていくことになると思われます。著者の生きた時代と現代では、あまりにも環境が異なる為、素材だけではどうしようもないことが多いのです。
さっそく無駄話を嚙ませてしまいました・・・ さくさくっと第一弾を。
最も有名と言っても過言ではない、組織の成立要件論の提唱者は(チェスター)バーナード氏です。彼は組織が、所詮は他人の集団であることを看破しており、とても現実的なアドバイスを3つ残してくれました。今日はその中の1つをご紹介します。
組織は「共通目的」を持つべきである。
とてもシンプルな提案ですが、例えばアルバイトで週10時間だけ来てくれている人に、会社の経営理念が行き渡っている会社は多くないと思います。朝礼で毎日経営理念を唱和しているのに、全然会社に根付かない、といった悩みもあるのではないでしょうか?
ぶっちゃけた話、従業員からは「経営理念とかカビの生えた古臭い慣習」と思われているかもしれませんね。
言い過ぎでしょうか? しかし、従業員がそう考えていたとしても、経営者に指摘してくれることなど、ほとんどないのですから、経営理念がうまく機能していない時は、その理由を考えてみるのも良いでしょう。
この問題の根因は、経営者や管理職が共通目的の利用価値を正しく認識していないことにあります。共通目的機能が弱まっている会社にありがちなのは、実際の業務と共通目的が食い違っている状態です。どれだけ素晴らしい目的を掲げても、実際の業務と乖離していれば、残念ながら従業員を動かすことはできないでしょう。
誤解のないように付け加えたいのは、経営理念や従業員、経営者に問題があるという話ではありません。先にも述べた通り、現代はバーナード氏が生きた時代よりもさらに複雑で難解な時代なのです。
さて、共通目的の利用価値について・・・
お、まじ? 5分?あっという間ですね・・
本当にくだらない前段に時間を割き過ぎました。この先の部分は社労士としての個人的見解も多分に入ってくるので、次回じっくり書かせていただきます。
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